刺絡とは、三稜鍼(切るための鍼)でお血(うっ血して血が溜まった部分・身体の流れを悪くしている部分)の
ある皮膚に軽く傷をつけ、その部分に吸角(吸い玉)を当てて流れの悪い溜まった血を体外に排出する鍼灸の施術法です。お血が取れると血などの流れが良くなり、全身へスムーズに血液が運ばれ代謝が高まり老廃物を体外へ排出しやすくなります。それにより不快な諸症状や冷え症の方、アトピーなどをはじめとするアレルギー疾患の症状を容易に取り除ける言われています。また、生理不順や生理痛・更年期やすでに閉経された方は特にお血が溜まっていることが多く、おすすめです。
刺絡は血を出すことが目的ではなく、お血を取り除く事が目的です。なので、血がたくさん出たから良いとか、あまり出なかったから悪いということではありません。切ってもさほど出血をしない場合もあります。出血を伴った場合は血の出方や色など総合的に判断しその後の施術方針を考えます。
刺絡は鍼灸施術の一手技です。鍼を刺す・お灸をすえるというのと同じように、必要な人と必要でない人がいますし、するべき場所も人それぞれです。また、はり・お灸と複合的に使用することでより効果を高めます。
刺絡では吸角(ドライカッピング)とは違い吸角を当てる時間は短時間です。ですがお血の強い部分は短時間であっ
ても赤黒い痕が2日~2週間くらい残ります。
※ 鍼やお灸が苦手、血が出るのは嫌という方は吸角(ドライカッピング)のみの施術も可能です。
当院では、刺絡のみの施術は行っていません。全身治療での鍼・灸を必ず合わせて行います。
使用した鍼や吸い玉は漬け置き洗い後、オートクレープによって滅菌
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